札幌医大附属病院の遺伝子診療科では、遺伝の問題について心配や不安を持っている方や、ご本人やご家族が遺伝性の病気である可能性を告げられた方のご相談をお受けしています。
信州大学医学部附属病院遺伝子医療研究センターでは、毎月1回MEN専門外来を開設しています。詳しくはこちらをご覧ください。
信州大学医学部附属病院セカンドオピニオン外来では、MENについてのセカンドオピニオンも受け付けています。詳細や受診方法は、セカンドオピニオン外来HPをご覧ください。
京都大学医学部附属病院遺伝子診療部では専門の医師によりMEN(MEN1/MEN2)の診療を行っています。詳しくはこちらをご覧ください。
MENの患者さん、ご家族を対象としたニューズレター『むくろじ』を発行しています。ご購読のお申込・バックナンバー閲覧は、こちらから。
top>MENについて>MEN2とは?>7.MEN2は治りますか?
7.MEN2は治りますか?
すでに述べたように、MEN2の原因は遺伝子の変異にあります。生命の設計図である遺伝子は私達の一生の間に変化することはなく、MEN2の原因になっている遺伝子変異そのものを治す方法はありません。
しかしMEN2によっておきてくる健康上の問題は早期に発見し、それが重大にならないうちに適切な治療を行って防ぐことができます。例えば甲状腺髄様癌は遺伝子検査を含む早期発見のプログラムにより、発病する前に予防的手術を行うことが一般化してきました。また褐色細胞腫はたとえ腫瘍自体が良性であっても、急激に臨床症状を現して時には生命にかかわることもありますが、これも早期発見のための検査によって適切な治療(血圧の管理と手術)を行えば危険な状況はほぼ回避することができます。いずれにしても、もしMEN2と診断されたならば、定期的な検査を受け続けることがとても重要です。